『ワールド・ウォーZ』(World War Z) は、2013年公開のマーク・フォースター監督、マシュー・マイケル・カーナハン(英語版)脚本のアメリカ映画。
マックス・ブルックス(英語版)の小説『WORLD WAR Z』(2006年)の映画化だが、爆発的な感染力で人間がゾンビに変化して人類の存亡を危うくする設定以外は原作と同一な点は無く、映画と原作は全くの別物である。
フィラデルフィアに住む元国連職員ジェリー・レイン(ブラッド・ピット)は、妻と長女レイチェルと次女コニーを学校に送るため自動車に乗っていたが、いつもとは様子の違う交通渋滞にはまってしまう。すると突如人々が車を放棄して逃げまどい始め、ただならぬ雰囲気を感じ取ったジェリーは同じように自動車を放棄し人々と共に逃れる。人間を狂暴化させる謎の疫病が世界各地で流行し始めており、フィラデルフィアの街はゾンビの大群に襲われていた。混乱の最中、ジェリーはゾンビに噛まれた男が12秒後にはゾンビと化し、人々を襲い始めるのを目撃する。
ジェリーは街を離れるが、携帯電話へ国連事務次長ティエリーから連絡が入り、現場への復帰を要請される。途中で出会った少年トミーとジェリーら一家の5人は、ティエリーが派遣したヘリコプターでニューヨーク沖の海上に浮かぶ米海軍艦隊の艦へ収容される。収容人数には限りがあり、民間人の避難民が地上の避難所へ移される中、家族らを安全な艦にとどめておくため、ジェリーは軍による作戦への参加要請を断りきれない。ジェリーは優秀な若きウイルス学者や特殊部隊員らとともに、最初にゾンビの情報を送ってきた韓国の米軍基地へと飛び立つ。