『エイリアン2』(Aliens)は、1986年のアメリカ映画。『エイリアン』シリーズの第2作。監督は、「アバター」のジェームズ・キャメロン。
ノストロモ号の惨劇発生から57年、唯一の生存者リプリーはハイパースリープで宇宙空間を彷徨い続けた末にようやく救助される。リプリーは覚醒後、当時11歳になろうとしていた娘が自分より先に老いて亡くなっていたという事実を聞かされる。その上、エイリアンの事件についても精神を病んだ妄想であると決め付けられ、宇宙船も勝手に爆破したと判断され、ショックで寝込んでしまう。
そんな中、ノストロモ号の惨劇においてエイリアンを発見することとなった惑星LV-426が、現在は植民地として開拓されていることを知る。エイリアンの危険性をなおも訴えるリプリーを会社の上層部は軽くあしらうが、それからほどなくして惑星を開拓していた住民157人が消息を絶った。リプリーは己のトラウマと向き合うため、住民救助を任された植民地海兵隊のアドバイザーとして参加。宇宙船スラコ号に同乗し再び惑星LV-426に赴く。そこで海兵隊が見たものは、奇妙に破壊された施設や標本として保存されたフェイスハガー、絶望的に追い詰められた開拓団の残した痕跡、そしてただ1人生き残った少女ニュートだった。
強力な火器で重武装した海兵隊は、生存者と思われる反応を追って惑星大気を改造する巨大な環境システム施設内部に突入する。しかし、そこはすでにエイリアンの巣窟と化していた。生存者は残らずエイリアンの繭にされており、襲い来るエイリアンとの戦闘で海兵隊は大きな損害を受ける。そこで核爆弾の投下による殲滅を決定するものの、着陸中の惑星降下船にまでもエイリアンの魔手が及んでおり、呼び寄せる途中に目の前で墜落してしまう。これによって宇宙船への帰還手段を失い、またほとんどの武器や装備も失った。生き残っていた者はとりあえずコロニー内に籠城し救援を待とうとするが、降下船の墜落によって施設の電気系統に障害が発生し、施設の核融合炉の冷却システムがダウン。4時間後に30メガトン水爆として大爆発することが発覚する。そこで、スラコ号から予備の惑星降下船を遠隔操作で呼び寄せて、脱出することを決意する。タイムリミットが迫る中、人間とエイリアンの生死を賭けた戦いが始まる。