『28日後…』(にじゅうはちにちご、28 Days Later)は、2002年製作のイギリス映画。ダニー・ボイル監督、アレックス・ガーランド脚本によるSFホラー映画である。人間を凶暴化させるウィルスが蔓延し、感染者が人々を襲ったために壊滅状態になったロンドンを舞台に、生き残った人々のサバイバルを描く。PG-12指定。
アメリカSF・ファンタジー・ホラー映画アカデミーと呼ばれる第30回サターン賞(2003年度)の最優秀ホラー映画賞を受賞した。
動物愛護活動家が医療科学研究所を襲撃した。研究員はチンパンジーが危険な感染症にかかっていると警告するが、活動家は耳を貸そうとしない。檻から出した途端、チンパンジーは研究員や活動家に襲いかかった。
感染症の正体は、感染すると数秒で脳に侵入して精神を司る部分を破壊し、「凶暴性」(レイジ)を剥き出しにしてしまうウイルスであった。研究所の襲撃により外部に流出したウイルスは瞬く間に蔓延、ロンドンはゴーストタウンと化した。ウイルスの感染拡大から28日後、メッセンジャーのジムは寂れた病院で昏睡状態から目を覚ます。変わり果てた風景に呆然としながら人気のない街をさまようジムは教会に入るが、そこで彼が目にしたものは自らに襲い掛かってくる感染者の姿だった。何とか逃げのびたジムは生存者のセリーナとマークに助けられる。ジムは自分が昏睡している間に起こった出来事に驚愕する。ジムは2人と自分の家へ向うが、そこにも感染者の影があった。襲撃を受け、マークが感染する。命乞いするマークに鉈を振り下ろすセリーナ。ジムとセリーナは家を出て、フランク、ハンナ親子のアパートを見つける。四人はラジオ放送に従って軍隊の基地を目指すが、行き着いたバリケードは無人で、そこでフランクは感染してしまう。林の中から現れた兵士がフランクを撃ち殺し、 三人はウェスト少佐の基地に連行されるが、そこは取り残された兵士たちが守る分隊だった。少佐の指図でセリーナとハンナをレイプしようとする兵士たち。少佐に反抗した軍曹は処刑され、ジムは辛くも処刑を逃れ、感染者を誘導して分隊を攻撃する。セリーナとハンナを奪還したジムだが、少佐に腹部を撃たれ重傷を負う。28日後、セリーナの看病によって回復したジムは、偵察機によって発見され、救助隊が差し向けられる。